2019.3.8

episode 2

石田ニコルを形成する”海”という場所

モデルや女優として幅広く活躍する石田ニコル。プライベートではダイビングや素潜り、サーフィンを楽しみ、海は体の一部のように大切で大好きな場所。
2018年~ハワイ州観光局親善大使にも任命された彼女が、自らのライフスタイルを通して“海の魅力”を発信していくプロジェクトpua keli(プア ケリ)をスタートさせました。

「あの時強がっていなければ、今でも海が苦手だったかもしれません」

――海を好きになったきっかけを教えてください。

ニコル:
びっくりされるのですが、実は以前は海が苦手でした(笑)
見た目はキラキラ綺麗だけど、潮風はべたべたするし、足もとが見えないところに入るのも怖いし…、なんでみんな海が好きなんだろうと不思議に思っていました(笑)


ニコル:
そんな私が海に入ったきっかけは5年程前撮影でハワイに行ったときのこと。スタッフさんにサーフィンに誘われた時のことです。なぜか強がって、やるって言っちゃったんですよね(笑)。
でもやっぱり怖くて緊張を隠せない私に、ハワイのコーディネーターさんが『ここの海は深くないし透明度も高いから底まで見えるよ、怖くないよ』って言ってくれて。
その言葉通り、その日の海はとても穏やかで、全然怖くありませんでした。

※今ではスキンダイビングのライセンスも取得し、海を楽しむニコルさん。

ニコル:
そこから海に興味が涌いてきました。
色んなきっかけが重なってダイビングのライセンスを取ることに。とはいえ、もともと水が苦手だから水の中で呼吸するとかありえないって思っていたんです(笑)。
でも、みんなができているのに自分ができないのが悔しくてで、無理やり潜ったんですね。
そこで初めて見た水中の景色に感動しました。

――初めてのダイビングで一番印象に残ったことは?

ニコル:
海の中ってとても静かなんです。
陸とはまったく違った世界。聞こえるのは自分の呼吸音と船のエンジン音だけ。
その中で出会った固形種の魚たち、マグマや溶岩が削れて出来た岩や長い年月水の浸食を受けて変形した洞窟、そしてカラフルなサンゴ礁たち…、見るものすべてが印象的で!
こんな世界が私たちの生きているすぐ側に広がっていたんだなって驚きました。

――海を好きになって変わったことは?

ニコル:
今まで知らなかったことをたくさん知りました。それは環境問題から個人的なことまで様々!
個人的なところでいうと、以前は自分の好きなファッションが分からない時期があったんです。
周りの友だちのように、コレが好きって胸を張っていえるものが私にはなくて、どういう洋服を着たらいいか分からなかったんですよね。


ニコル:
でも海に入るようになって、インスタグラムで海外のサーファーの子達のスタイルを見て、すごく可愛いと思って!
それで私は海だけじゃなく、ビーチライフとかビーチファッションとか、そういった海を取り巻くすべての物が好きなんだ、こんな風にしっくり来るものを探してたんだって気付きました。

――大切なことを教えてくれた海への恩返しがこのプロジェクトなんですね。

ニコル:
はい。森で木が伐採されると目に見えるからみんな分かりやすいけど、海のことって陸からだと見えないですよね。サンゴが減って魚が減って、全部崩れても陸からは見えない…。
最後は人間にも関係することなのに、それを知らない人には現実味が無いのは当たり前だと思うんです。
だから私が海のために何が出来るかを考えた時に、まずは海に行きたいと思ってもらえるきっかけを作ろうと思いました。
まずは海に足を運んで欲しいし、海を好きになって欲しい!


ニコル:
難しい問題を一方的に押し付けるのではなく、取り入れやすいファッションやアイテムからアプローチしてみるのもいいんじゃないかなと。
pua keli』を知ってくれた人と海の距離感が近くなって、そこから一人ひとりが海の事を考えてくれれば嬉しいです。
そして実際アイテムを作ってみたら、かなり可愛く出来上がったので、これを着て海に行ってもらえたら嬉しいっていうのが素直な気持ちです!

(episode3へつづく)


▼石田ニコル "pua keli" 特設ページはこちら▼