TEAM NACS SOLO PROJECT 戸次重幸一人舞台「ONE」。
本書はその舞台とのコラボ企画書籍。オムニバス構成の舞台のサブストーリーとなる6つの短編を、 戸次重幸が過去「ダ・ヴィンチ電子ナビ」で連載 (2013年4月5日~)。
その小説&舞台の戯曲&そして1万5千字にも及ぶロングインタビューを一挙収録。
舞台『ONE』とのコラボ書籍であるこの小説を読めば、観劇中、 そして観劇後に「はっとする」「つながる」瞬間が満載。 また舞台の戯曲も完全収録 されてい るので、舞台を観ずとも、同じ体感ができる一冊に仕上がっている。 『ONE』というひとつの作品が、小説版と舞台版で「視点を変えて」楽しめる、 “2度、 面白い”本。
短編のひとつ「チケットノルマ」は、“チケットさばき”に追われる劇団員の物語。主人公の男は、公演のチケットを売りさばく中で、ある疑問を抱 く。「俺は何故、演劇を続けているのか?」。 ・・・・夢を追ってるのか? はたまた「夢」とは「普通になりたくない」だけのことなのか? 「普通」になりたくないがために、演劇に「逃げてきた」のではないか。気づかぬうちに自ら 心に蓋をしていた「答え」を受け止めた末、劇団のために彼が下した決断とは・・・・? 自らもTEAM NACSに所属する戸次本人が「これはドキュメンタリー」と語るほど、劇団事情のリアルさを織り交ぜた一編のほか、他人のSNS会話を盗み見る男、召喚さ れた悪魔が人間の愛を知る物語など、多彩な一冊に。 みんな、そんなに偉くない。でも偉くない人たちで社会は成り立っている。戸次重幸がこの一冊に描いたのは、そんな“しようがない”愛すべき人た ち。 著者初の小説。ほろ苦くて、軽快で、舞台を愛する全ての人に贈りたい13のストーリー。
■著者:戸次重幸
■ISBN:978-4-04-066226-8
■発売日:2014年1月31日(金)
■発行元:株式会社KADOKAWA
■編集:メディアファクトリー