【あらすじ】
その場所でしか生まれない音楽がある。
古くは「赤とんぼ」の山田耕筰。戦後すぐには「上を向いて歩こう」や「遠くへ行きたい」などを生み出した作曲家の中村八大。
そして海の街・茅ヶ崎のイメージを全国に拡散した大スター・加山雄三。
加山の同級生には、作曲家として数々の名作歌謡曲を送り出した平尾昌晃がいる。
「想い出の渚」で湘南サウンドの源流を作ったザ・ワイルドワンズの加瀬邦彦も茅ヶ崎に住んでいた。
「また逢う日まで」の大ヒットで本格派シンガーとして一世を風靡した尾崎紀世彦も茅ヶ崎育ち。
デビューから約四〇年、いまだに音楽シーンの最前線を走るサザンオールスターズの桑田佳祐も茅ヶ崎出身。
――これが人口一千万人を超える大都市・東京であったならなんの不思議もないかもしれない。しかし茅ヶ崎は、現在でも二十四万人程度が暮らす一地方都市に過ぎないのも事実である。
“なぜ茅ヶ崎だけで、こんなことが起こり得たのだろうか?”
その謎に迫るべく、加山雄三「ブラック・サンド・ビーチ」、平尾昌晃「恋のしずく」、尾崎紀世彦「また逢う日まで」、桑田佳祐「茅ヶ崎に背を向けて」……10曲の茅ヶ崎で生まれた名曲を入り口に、音楽の大スターたちの人生を綴る。
熱心な音楽少年から洋楽ポップスの一流プロモーターとなった著者が綴る、
音楽とともにあり続けた人生の集大成。
芸能の地・茅ヶ崎が生み出した音楽の奇跡の数々とは?
■桑田佳祐コメント
大きな愛をありがとう。「海」と「砂」と「木漏れ日」の街、茅ヶ崎。
そして宮治淳一!!
【著者略歴】
宮治淳一(みやじ・じゅんいち)
1955年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。
早稲田大学法学部卒業。音楽評論家、DJ、音楽プロモーター。レコード会社に勤めながら、99年より茅ヶ崎でミュージック・ライブラリー&カフェ「ブランディン」を開く。
日本有数のレコードコレクターとしても知られる。
四六版ソフトカバー288ページ
著者:宮治淳一
発行:ポプラ社
ISBN:9784591156377
発売日:2017年10月16日