2018.6.26

気になるあのヒトはこんな旅をしてきた

DEAN FUJIOKAの旅ストーリー

もうすぐ夏本番!せっかくの夏休みには旅行がオススメ。
海外に冒険旅行に行くのもよし、国内で家族や恋人とゆっくり時間を過ごすのもよし。
日常から逃避行して、心も体もリフレッシュさせたいですね。
あのDEAN FUJIOKAにも、忘れられない旅の思い出があるようです。

  • ボーダーレスに活躍するDEAN FUJIOKAさん。
    多くの旅を経験されていると思いますが、思い出に残っている旅について教えてください。

  • 最近だと、映画『海を駆ける』の撮影で訪れたインドネシアのバンダ・アチェですね。
    普通はなかなか行けない場所なので貴重な体験ができました。

  • どのような場所ですか?

  • スマトラ沖地震で津波の大きな被害が出た場所なのですが、イスラム教の教えが強く、目に入ってくる景色が首都ジャカルタと全く違うんです。
    1日5回、アザーンが流れてきて、街から離れていても聞こえてくる。
    食事や生活様式もアラビックなものも多く、インド洋に面しているのですが、この海を越えていけば、インドやアラブ諸国につながっているんだなぁと。
    ハーブやスパイスなんかもこの海を越えて伝わってきたと思うと、インド洋の豊かさを感じました。

  • ジャカルタとも、もとい日本とも全く異なるイスラムの濃密な空気を感じられたんですね。

  • どっぷり浸りました。
    1カ月弱くらい滞在しましたが、一緒に働くスタッフのほとんどがインドネシア人で、なかにはアチェの人もいましたから。
    毎日同じ時間を過ごすなかで、お互いの習慣や考え方が滲み出てきました。

  • 現地の方々と一緒につくられたんですね。

  • インドネシアのスタッフは、すごくプロフェッショナルでやる気があって、それでいて楽しんでいる感じがするんです。
    仕事に対しての向き合い方が素敵だなと思いました。

  • DEANさんは、単身渡米されていた後にバックパッカーとしてアジアを放浪されているんですよね?
    青春時代にしかできない貴重な旅だったのではと思うのですが、実際はどうでしたか?

  • あれは、本当にお金のない旅でしたね(笑)。
    床が抜けた安い深夜バスで30時間移動したりしましたよ。
    「このバス爆発するんじゃないか?」ってヒヤヒヤしながら。寝心地の悪い寝台列車に揺られたこともあったなぁ。全然寝付けないんですよ(笑)。
    でも、そういう不便自体を楽しみました。若かったですしね。

  • 壮絶ですね。

  • 巡ったのは、アジア5カ国くらいですが、身を以てユーラシア大陸の広さを感じました。それに、徐々に変わっていく気候や食べ物、風習や文字……そのグラデーションが感じられて面白かったですね。
    途中に国境はあるけれど、それでスパっと区切られている訳ではない。
    そういう感覚っていうのは、本で読んでもわからないじゃないですか。

  • 実際に歩いて、穴が空いたバスや居心地の悪い列車に乗って、時間をかけて身にしみてわかることってありますもんね。

  • そうですね、お尻の痛さで、地球の広さを感じたりしますよね(笑)。
    高地を走っていると外がすごく寒い分、バスの窓が結露でびしゃびしゃになったり。
    でも、ふと空を見上げると星がキレイだったり。いろんな思い出があります。

  • DEANさんは、普通の旅よりも一歩深まった骨太な旅がお好みなんですか?

  • いやいや、そのときはどこまで行くか決めてなかったし、お金がなかったからしょうがなくて。
    お尻痛いのとかイヤですからね、快適な旅のほうがいいですよ、絶対(笑)。

  • ちなみに、その旅の途中で香港に訪れて、仕事を始められるんですよね?

  • そうですね。
    その頃はお金が底をついたうえに旅の好奇心も摩耗しちゃって、現実に興味が移っていた頃だったので、社会との接点を持てることに向き合いたくなったんですよね。
    でも、そうやって自分が予想もしていなかった意外なところから道が生まれていくことがあるから面白い。
    自分の知らないことを人が気づかせてくれることってありますよね。

  • いま、かなり忙しい日々を過ごされていると思いますが、1週間休みが取れたらどこに旅をしたいですか?

  • そうだなぁ、タイミングにもよるけどなぁ。
    朝シャワー浴びて、濡れたまま朝ごはん食べていたら乾いちゃうみたいな、暖かいところに行きたいですね。
    でも、スキーができるなら冬山もいいな。

  • なるほど。海や山で自然と触れ合ってリフレッシュするような旅ですね。

  • そうですね。東京もジャカルタも大都会ですからね。
    あとはイスラエルに興味があります。
    キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地で、ヨーロッパとアフリカとアジアが交わるインテンスな場所だから。いつか行きたいですね。

  • 旅に必ず持っていくものはありますか?

  • パスポートのほかには、そうだなぁ……いまだとみんなスマホは持参すると思いますが、僕は国が変わったら回線の速さを求めて、基本的に現地のSIMに切り替えちゃうんですよ。
    なので、SIMカードを取り出すときに必要な、あの金属の小さな棒が必需品ですね。
    クリップやボールペンで代用しようしても、なかなか出てこないんですよね。
    いろんな国のSIMカードと一緒にケースに入れて保管しています。

  • 確かにあの金属の棒、小さいながらSIMを変える派の必需品です。
    ほかにはありませんか?

  • 枕が変わってもどこでも寝られるし、食事も小麦(アレルギー)だけ排除できれば現地のものを食べるし、服やその他の必要なものも現地調達するし、あまりありませんね。

  • 最後に、最近の活動についてお伺いさせてください。
    まず、6月20日に『モンテ・クリスト伯』の主題歌『Echo』がリリースされました。
    作詞・作曲まで手がけられていますが、どのあたりに一番こだわられましたか?

  • ドラマのために書き下ろしたので、モンテ・クリスト伯の世界観をどう引き立てるかを考えました。一人の人間が嫉妬による裏切りで冤罪となり、社会的に一度死んだあと、復讐の悪魔になって蘇ってくるというストーリーを曲のなかでしっかり出したかったんです。
    なので、最初はピアノの弾き語りで、息絶えるところを表現し、その後やってくるガッツリしたサウンドが復讐の悪魔となって蘇るところを表現しています。そして、曲が嵐のように去って行く。
    全体として、絶望による嘆き、答えが出ない問いや祈りが鳴り響いているようなイメージで歌詞や曲を作っていきました。

  • 最初のピアノの音をテイクオーバーしているメインのサウンドは、不穏な感じにしたくて、1音1音がとにかく重く響くように作りました。
    ドラマの世界観とうまく相乗効果を生みつつ、曲単体で聴いても物語を感じてもらいたかったんです。

  • 冒頭でお話しに出てきた『海を駆ける』に続き、映画『空飛ぶタイヤ』も公開となりました。

  • こちらは、直接会ったことがない人たちが、それぞれの立場で行動することによって、バタフライエフェクトのように社会に大きな変化を起こすストーリーです。
    正義とは何なのか、ぜひ劇場で見てください。

DEAN FUJIOKA
福島県生まれ。香港でモデルとして活動を始め、映画『八月の物語』(’05)の主演に抜擢され、俳優デビューを果たす。その後台湾に拠点を移し、数々のドラマ、映画、TVCF等に出演。アジア以外でも、北米ドラマ『The Pinkertons』(‘14)に出演するなど、活躍の場を広げる。日本ではNHK連続テレビ小説『あさが来た』(’15〜’16)の五代友厚役で知名度を上げ、2017年エランドール賞・新人賞を受賞。その後も数多くの映画、ドラマに出演する。また、自ら作詞・作曲・プロデュースを手がけるなどミュージシャンとしての活動も精力的に行うマルチプレーヤーでもある。アジアの縦軸を中心に、語学力と多方面の才能を活かしボーダーレスに活動中。
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