2019.2.14

『人気プロダクトを生み出す女性3人のモノづくり対談』
白木夏子(HASUNA)× 神田恵実(nanadecor) × 平野宏枝(CERAPLE)

Part3 モノに込めた思いとは?

こだわりのプロダクトを手がけ、仕事でもプライベートでもお付き合いがあるという3人の「モノづくり対談」。
最終回となるPart3のテーマは「モノに込めた思いとは?」。
それぞれのこれまでの歩みや、エシカルなモノづくりに込めた思いについて語り合っていただきました。

自分の理想とするモノづくりの形を求めて


――みなさんの価値観やライフスタイルをうかがっていると、エシカルなモノづくりにたどり着いたのは必然だったということがよくわかります。

平野:
確かに、やってきたことの点と点がつながって、今がありますね。
私は小学5年のときにアトピーを発症して、20代のときはかづきれいこさんのもとでメイクセラピストとして修業していました。より多くの方の肌の悩みをサポートするためにも、いつかコスメを手がけてみたいと思っていたときに、美容展示会で脂質研究所の原料ブースにプロデューサーとして関わることになったんです。
そこで出合ったのが、年間1000トンも廃棄される醤油の発酵かすから抽出される、天然由来のヒト型セラミドでした。

白木:
発酵つながりだね(笑)。


平野:
そうなの(笑)。自分でも使ってみたら、潤いやツヤが増して肌が変わったのが実感できたんです。それでPRするだけでは飽き足らず、この天然由来ヒト型セラミドでつくったのが『CERAPLE』です。商品開発は初めてなので苦労も多かったですが、それこそものづくりに詳しい友人たちにずいぶん助けてもらいました。


白木:
肌がモチモチになる美容液で、さらにリサイクル・循環と社会貢献もできるって素敵!

平野:
なっちゃんは、ビジネスで社会問題を解決したいっていう思いが大きかったんだよね?

白木:
そう、いろいろなビジネスモデルを考えたけど、最終的には自分が昔から好きだったジュエリーの分野で起業することに決めて。
特に学生時代、南インドのアウトカースト(不可触民)の村に滞在した経験が大きくて。私たちが生活を豊かにしてくれるはずの鉱物が、こんな過酷な状況の中で採掘されているということに衝撃を受けたんです。

神田:
私は、編集者時代に取材でオーガニックコットンに出合って、あたたかみのある肌触りにすごく救われたんです。それで自分で作ったオーガニックコットンのパジャマを着ていたら、あんなに好きだったマッサージがいつの間にか気持ちよくなくなって。

白木:
身体が変わったんですね。

神田:
大好きなスパ通いを卒業した(笑)。
それで、日々の疲れをしっかりリセットして自分本来の治癒力を引き出せば、人は心身ともに元気になれるし美しくもなれることに気づきました。
着心地によって、からだがゆるむこと。それによって緊張がほぐれて深く眠れるようになり、疲れが取れること。そんな睡眠の大切さをもっとみんなに伝えたいと思いました。

エシカルなプロダクトで女性を輝かせたい


――『PIMLICO No.72』を訪れる方に向けて、ご自身のプロダクトに込めた思いをお聞かせください。

平野:

『CERAPLE』の主成分である天然由来ヒト型セラミドは脂質で、結果のでるエビデンスをもちます。これまでメイクやライフスタイルを通じて女性のウェルビーイングを実現する活動を続けてきたので、『CERAPLE』もみなさんが輝くきっかけになればと思っています。

白木:
女性を輝かせたいという点では、『HASUNA』も同じ。
『HASUNA』のジュエリーには、自分が信じたものづくりの姿を実現していくという思いを込めているんです。

平野:
なっちゃんはよく、「生産者から流通・販売に携わる人、身につける人まで、すべての人を幸せにしたい」って言ってるよね。

白木:
最初のうちは「鉱山と直接取引? 無理に決まってる」と言われ皆に反対されていましたが、何でも自分で確かめてみないと気が済まない性質なんです(笑)。
私が理想とするデザインや品質のジュエリーで、業界自体がエシカルな方向に変わっていくためにも、『HASUNA』の存在意義があると思っています。

平野:
そういう常識を疑ってみるところ、似てるかも。化粧品も、いろいろ業界の慣例があるけれど、『CERAPLE』は自分がいいと思うやり方で作っています。

神田:
ファッション業界にも、ジュエリー業界と同じような問題があって、なぜコットンがオーガニックだといいのかは、意外と伝わっていない。コットンは農薬の使用がだんとつに多い農産物で、収穫時には毎回、枯葉剤を散布しています。それを輪作するので砂漠化が広がっていく。
枯葉剤を蒔く農家の方や、素手で収穫をする子供の健康被害。農薬を買うために借金苦に悩む農民の自殺の問題、機械の代わりに児童を労働させる人権問題。
さまざまな要素が、私たちが手にする安価なコットン製品には秘められています。

白木:
本来、洋服やコスメ、ジュエリーは私たちの生活を豊かにしてくれるものなのに、それを作る過程で辛い思いをしている人がいるのはおかしいですよね。

神田:
ゴミの問題もあるよね。ファストファッションの流行で商品点数は膨れ上がり、売れ残った商品はゴミとなるわけで、なかでも天然素材でないものは自然に還らない。日本はゴミを国内で処理しきれず、海外に輸出しています。
そういった環境や人権、ゴミの問題。それとは別に、私たちのストレスの問題、働き過ぎるライフスタイル、生活リズムの乱れ、心の問題。私はオーガニックコットンのアイテムを通じて、私たちが心地よく暮らせるようなヒントをコツコツ伝えていきたいですね。



**************
「信頼できる作り手のプロダクトを、みなさんにも手に取っていただきたい!」という白木さん。
同じモノを使うなら、デザインも肌触りも使い心地もよく、それでいて環境や他の人に負荷をかけるものでないほうがいいに決まっているはず。
そんなプロダクトが揃う『PIMLICO No.72』を、ぜひのぞいてみてください。
(おわり)

神田恵実
(『nanadecor』ディレクター)
nanadecorディレクター/Juliette主宰
編集プロダクションを経て大手出版社に勤務。後にJulietteを設立。女性誌をはじめ書籍の編集、国内外のファッションブランドの広告制作などを手掛ける。2005年にはオーガニックコットンブランド「nanadecor」をスタート。2012年表参道に路面店「salon de nanadecor」をオープン。2018年にはオーガニックライフの素晴らしさと必要性を通して伝える「My organic labo」を発足。こころとからだを整える情報の発信のみならず、プロダクト開発、ワークショップ、女性支援、コンサルティングなど、様々な視点からオーガニックライフを啓蒙。リマクッキングスクール師範科卒業、睡眠改善コンサルタント、AMPPルボアフィトテラピーアドバイザー。著書に『My Organic Note』『ゆるめる自分』(ワニブックス)。

平野宏枝
(『CELAPLE』プロデューサー)
HIROE STYLE LAB代表取締役
ビューティプロデューサー、フェイシャルセラピスト。
10万人以上の女性に美容アドバイスをしてきた経験を生かし、独自視点で人生と心を豊かにするコンテンツを提案している。
商品開発、コンサルティング、PR、執筆、イベントプロデュースなど活動は多岐にわたる。
カリフォルニアと日本のデュアルライフを通し、バランスあるシンプルなスタイル。
オーガニックや健康、美容、ライフスタイル通した「HAPPINESS & WELLBEING 」な考え方を発信。 カリフォルニア観光局公認PRとしても活動。著書に「気持ちいい毎日を生きるLAスタイル」がある。
  • facebook
  • twitter
  • A!SMART