上野樹里「Tui Kauri」インタビュー
第3話「暮らしにそっと寄り添うアイテムを」
2017年12月にスタートしたラジオ番組『Juri’s Favorite Note』では、自作の詩や童話を朗読したり、暮らしの中の「お気に入り」を紹介したりと、女優とは違った一面を見せている上野樹里。
番組と連動した「A!SMART」の連載がきっかけとなり、今回、オリジナルブランド「Tui Kauri（トゥイ カウリ）」を立ち上げることに。
第一弾として発売開始となるのは、上野自身が香りの調合からデザインまでを手がけたアロマキャンドル。
「Tui Kauri」のスタートを記念したインタビューも今回が最終話。
メッセージカードに込めた想い、結婚してからの変化、これから挑戦してみたいことや夢についてなど、さまざまなお話を聞きました。
「心」と「想い」を届けたい
――今回のアロマキャンドルには、ラジオで朗読されているような、自作のポエムが書かれたメッセージカードが添えられているんですよね。
上野：
キャンドルが届いて、香りを楽しんでもらうというのもいいとは思うんです。
でも、なんだかやっぱり、そこにひとつ「心」というか「想い」を届けたい。毎日頑張っている人に手に取ってもらったときに、「うれしいな」と思ってもらえるような、心が満たされて安らげるアイテムになったらいいなと思い、「メッセージカードをつけたい」とお願いしました。
ラジオでもシーズンごとにポエムを朗読しているのですが、季節でもなんでもいいから、自分がいま感じていることを素直に表現したいと思っています。
JFN PARKのラジオ番組の『Juri's Favorite Note』と「A!SMART」の連載から生まれたアイデアだから、MoonとSunそれぞれに違うポエムをつけたので、また新たな楽しみが生まれるかなと。カードをぼんやり眺めながら、香りを楽しんでもらいたいですね。
――メッセージカードの言葉が、届いた方への励ましになるかもしれませんよね。
上野：
役者はセリフが用意されていて、セリフに思いを乗せて伝える仕事ですけど、上野樹里として何を感じているのか、オリジナルのものを発信していけることが、今までにないことなので新鮮です。
結婚して、生活は充実していますけど、よりこの暮らしを楽しむためにひとりの時間も大切にして、自分にご褒美をあげたほうがいいと思うんです。
頑張って日々働いている方はたくさんいらっしゃいますよね。もちろん家庭を守る主婦の方も、仕事をされている方も、勉強されている学生の方も同じです。それぞれの場所に直接、言葉やアイテムを届けられることがうれしいです。それが励みになったらなおさら。
みなさんが必要としてくださるなら、次のアイテムも考えていきたいと思っています。
――次のアイテムも楽しみです。「Tui Kauri」をこの先、どんなブランドにしていきたいですか？
上野：
マイペースに、長く愛される商品をつくっていけたらいいなとは思います。ファッションや流行みたいなことではなくて、買ってくださる方、一人ひとりのライフスタイルにそっと寄り添うような、さり気なく家に置いて優しい気持ちになれる、そんなアイテムがつくれたらいいなと思います。
今回のアロマキャンドルもそうですが、ナチュラルにこだわって、合成のものや科学的なものはなるべく使わないというこだわりを持ってやっていきたいとは思っています。
「丁寧に暮らす」ことが何より大切
――結婚されたことによって「暮らし」を大切にしたいという思いが強くなり、そのような変化が今回のブランド立ち上げにもつながっているのでしょうか？
上野：
そうかもしれません。主婦の方向けの生活情報誌『ESSE』でも連載をさせていただいているのですが、ご結婚されている方は家事や育児や仕事などやることが多く、自分のことがおろそかになってしまうときもあると思います。
どうしたらより楽しく生きられるかは大切なテーマ。やっぱり好きなことを見つけることが大事だと思いますし、まさに私がいまやっていることは自分の好きな事なんです。
そして、みなさんもハッピーになって楽しく暮らしていけたらいいなと想いから「Tui Kauri」というブランドを立ち上げました。結婚して、仕事のペースと、家庭のペースをバランスよくやっていけたらいいなと思っています。
そのためには「丁寧に暮らす」じゃないですけど、日々の暮らしが何より大切だと思います。暮らしがあってこそ、仕事でよりいいパフォーマンスが出せる。どちらも不可欠なものですよね。
お互いが支えあっているというか、バランスよく暮らすためにこの「SUN」も「MOON」も生まれたんです。
みなさんの暮らしの中にそっと寄り添うように、多くの方に喜んでもらえたらうれしいです。
(おわり)
