2019.3.1

第3話

「カレンダーのこだわりは『ちゃ』いろと『ピ』ンク」


2018年11月に宝塚歌劇団を退団した元月組娘役トップスター・愛希れいか。ダイナミックなダンスと高い演技力で人気を博し、宝塚に「新たな娘役像」を生み出しました。12月からはアミューズ所属となり、女優としての今後の活動に注目が集まっています。
今回から3回にわたり、愛希自身、初めてのカレンダー「Chapi’s color」の発売を記念したインタビューをお届けします。
3回目となる今回は、カレンダー制作の裏話とあわせて撮影現場の様子をご紹介します。そして、6月に控える舞台『エリザベート』についても語っていただきました。


12ヶ月、色とりどりの私を見て欲しい

――カレンダーのデザインを拝見しました。素敵なものができあがりましたね。

愛希:

ありがとうございます。初めてのことばかりで、スタッフのみなさんがいろいろと考えてくださって。私のこだわりは、「茶色とピンク」を使っていただいたことぐらいです。

――表紙に使われている、茶色とピンクですね。

愛希:

以前、同期の友人のまゆぽん(輝月ゆうま)とはーちゃん(晴音アキ)が、私に合わせて茶色とピンクの組み合わせの服を着てきてくれたことがあったんです。私のニックネームが「ちゃぴ」なので、「茶」と「ピンク」というダジャレのような感じなんですけど(笑)。そのときに、「茶色とピンクっていちごチョコみたいな感じでかわいいな」と思って。

――確かにかわいいです。

愛希:

女の子っぽいというか。それで、ファンクラブのイメージカラーも茶色とピンクにしようということになったので、カレンダーにも使っていただきました。

――撮影はどのような感じで進んでいったのでしょうか?

愛希:

すべてのカットを1日で撮影したので、スタッフのみなさんは大変だったと思います。いろいろな表情を見てもらえたらいいなと思いながら、楽しく撮影しました。宝塚時代にはあまり見られなかったようなイメージのものもあるんじゃないかなと。

*カレンダー撮影のメイク直し中、ポラロイドカメラで遊ぶ場面も。

――たくさんの小道具や衣装によって、雰囲気や表情がガラリと変わりますね。

愛希:

これだけ違う衣装を着させていただくと、「変えなきゃ!」という気持ちにもなります。衣装を着て、感じたことをそのまま表現したという感じです。「Chapi’s color」というタイトルには、「12ヶ月、色とりどりの私を見ていただきたい」という思いを込めました。

――あえて選ぶとするならば、何月が好きですか?

愛希:

あえて選ぶなら……やっぱり自分の誕生月の8月ですかね。8月にこの写真を選んだ、というのもありますし。

*「8月」の撮影の様子。

――とてもキュートな、『不思議の国のアリス』のような世界観ですね。

愛希:

普段、こういった衣装はまず着ることがないので、ワクワクしました。どれも自分じゃないような感じで、見ているだけで楽しいです。

「自由」を求める姿が魅力的なエリザベート

――カレンダーを買ってくださったファンの方へメッセージをお願いいたします。

愛希:

2019年のカレンダーを「Chapi’s color」にしてくださったみなさま、本当にありがとうございます。自分のカレンダーを発売すること自体が初めてなので、すごくドキドキしています。4月から1年、ずっと私なんですよね。この1年、ともに過ごしてくださるなんて嬉しいです。なんだろう……来年からも選んでいただけるよう、これからも頑張ります!(笑)

――6月には東宝ミュージカル『エリザベート』へのご出演が決まっています。宝塚の大先輩でもある花總まりさんとのWキャストですが、どのようなお気持ちですか?

愛希:

最初にお話を聞いたときには、とてもびっくりして言葉が出ませんでした。私だけでなく、宝塚のみんなが憧れる大先輩と同じ役を、同じときにさせていただける。もちろん緊張や不安も大きいですが、まず、こんなに光栄なことはないと思いました。


――確かに。不安よりもチャンスであることが勝ったということですね。

愛希:

そうです。稽古場で花總さんがエリザベートを作っていく過程や演じている姿を間近で見せていただけるので、今は不安よりも、学びたい気持ちや喜びといった、プラスな気持ちが勝っています。なんとかついていきたいです。先日、花總さんにお会いしたときにも「ついていきます!」と言ってしまいました(笑)。

――宝塚の卒業公演でも演じられた「エリザベート」という役柄は、愛希さんご自身にとっても思い入れの強い役柄なのではないでしょうか?

愛希:

エリザベートは、一方から見たらエゴイストでワガママと捉えられてしまう女性かもしれませんが、当時は大きな声で言えなかった「自由」を求める姿がとても魅力的で、現代の女性から見てもかっこいいと思える存在ではないかなと。自分を貫く姿がとても素敵だなと思って演じています。

――これからまたお稽古の日々かと思いますがまた新たな『エリザベート』を楽しみにしています。

愛希:

卒業公演に続いてまた『エリザベート』を演じさせていただくことになって、今は常にエリザベートのことばかり考えています。それでも飽きないですし、まだまだ私の知らない魅力がある。エリザベートに寄り添えるまでにはまだまだ道のりは長そうですが……頑張ります!


2019年カレンダー「Chapi’s color」は、普段の飾らない姿から、大人っぽくキメたスタイルまで、色とりどりの愛希れいかを見ていただける素敵なものに仕上がりました。6月の『エリザベート』に続き、11月には『ファントム』への出演も決定。充電期間を経て、パワーアップした愛希れいかにご期待ください。

(おわり)

愛希れいか
(まなき・れいか)
1991年福井県出身。3歳からクラシックバレエをはじめ、小学3年生のときに『エクスカリバー』を観て宝塚歌劇団に魅了される。2007年に宝塚音楽学校に入学し、2009年『Amour それは…』で初舞台。月組に配属され男役としてスタートするが、11年に娘役に転向。12年に月組トップ娘役に着任。18年、ミュージカル『エリザベート』で宝塚歌劇団を退団。今年の6月には、花總まりとのWキャストでふたたび『エリザベート』を演じることが話題に。また、11月にはミュージカル『ファントム』への出演も決まっている。愛称は本名から由来する「ちゃぴ」。

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