「アスマート」プロモーション担当に就任したTが、グッズ制作の現場に新人記者として潜入!
フレッシュな目線でグッズ制作の裏側をレポートします。
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みなさん、お待たせしました!
前回、高橋優さんが主催する「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」グッズ&夏グッズ制作現場をレポートしましたが、今回はそのPart2をお届けします。
えーと、前回“秋田フェスのTシャツ”に使うダジャレとざっくりしたデザインは決まったので、今回はボディの色と絵柄を決める打ち合わせに参加してきました。
このほかに、毎年作っている高橋さんの“夏グッズ”のひとつ、ボディバッグについても相談してきましたよ。
ちなみに、このボディバッグのタグのイラストは〇〇〇〇!
ヒントは、「秋田名物」です。
*スタジオ内で胡坐をかき、デザインとにらめっこする優さん
今日の打ち合わせは、高橋さんのいる都内の某スタジオ。
でも、グッズ制作担当のAさんも僕も、恐ろしいほどの方向音痴。
迷いに迷って汗だくになったすえ、ようやくスタジオに着きました……。
ひと息つこうと打ち合わせテーブルを探すも、あれ? 見当たらない!
そうです、スタジオの中って基本的にパイプ椅子くらいしかないんです。
呆然と立ち尽くす僕の横で、グッズ制作担当のAさんが資料を手にサッサと高橋さんに説明を開始。
さ、さすがAさん、仕事が早い!
そんなAさんを見て、高橋さんは「床でいいよ、おれ胡坐好きだから」と、そのまま地べたに胡坐をかき、資料とにらめっこを始めました。
あ、そういえば、高橋さんのファンクラブ「U are not alone」会員限定の弾き語りライブのタイトルは、「胡坐」。
インディーズ時代から、レコード店のスペースを借りて、高橋さんもファンの方たちも胡坐になってライブを行っていたことにちなみ、こう名付けられたんだとか。
制作担当Aさん:
「今日は、Tシャツのボディの色と絵柄を決めたいと思います!」
*デザインを決めていく優さん
高橋さん:
「んーTシャツの色は、意外と緑のほうがいい気がするんだよね。」
「字は、白のプリントのほうが見やすくない? 白のほうがいい気がする」
制作担当Aさん:
「そうですね!緑にしましょう!」
高橋さん:
「Tシャツのフロントは文字メインで、バックは絵柄メインみたいなのもありかな」
制作担当Aさん:
「フロントのイラストの大きさはコレで大丈夫ですか?」
高橋さん:
「大きさの違いが分かるデザイン候補、他にもあるんだっけ?」
制作担当Aさん:
「ないです……」
高橋さん:
「ないんか!!!」
高橋さんのツッコミに、一同、爆笑!
あのしっかり者のAさんでも、こういうことあるんですね♪
高橋さん:
「ボディは緑、文字は白の方向性で、イラストの大きさのバリエーションがあるなら、もう1回見てみたいな」
制作担当Aさん:
「明日、改めてご提案します!」
高橋さんはさすがの決断力で、サクサクとテンポよくいろんなことが決まっていきます。
どうしよう、どっちにしようと迷ってばかりの僕とは大違い!
無事、Tシャツのボディの色と絵柄の方向性が見えたところで、次は“夏グッズ”の打ち合わせへと進みます。
制作担当Aさん:
「夏グッズのボディバッグですが、形状見本があがってきました!
薄手のスポーティーな素材と、厚手の素材と2種類あるんですけど」
*2つの素材感を確かめる優さん
高橋さんが最初に手に取ったのは、厚手素材のもの。
高橋さん:
「こっちの方がよくない?
薄手だと少し心もとない気がするんだけど」
制作担当Aさん:
「最初、私もそう思ったんですけど、案外、丈夫なんですよ!
あと、いろんな人にアンケートをとってみたら、男女ともに『薄手の方がいい』って意見が多いんです」
高橋さん:
「へー!! なんで?」
制作担当Aさん:
「理由は……夏っぽいから!」
高橋さん:
「いやいや、理由になってなくない!?(笑)
なんだよ、夏っぽいって!」
制作担当Aさん:
「厚手素材の方は普段、街でも使いやすいですが、薄手の方はスポーティーでフェスっぽい印象を持つんだと思います」
高橋さん:
「あーなるほど! それはあるね」
と、ここで「スタイリストさんにも聞いてみますか?」と高橋さんのマネージャーさんが、
その道のプロにアドバイスを求めることを提案してくれました。
高橋さんも「いいね~」と快諾!
~ スタイリストさん登場 ~
高橋さん:
「フェスでポーチを買うなら、生地感はコッチとコッチ、どっちがいい?」
スタイリストさん:
「薄手の方ですかね。フェスっぽいから」
即答したスタイリストさんに、一同は「お~! やっぱり~」と納得の声。
高橋さん:
「そうなんだ……。その道のプロは、こっちなんだ……」
「自分で持っているポーチの生地感に近いから、つい厚手を選びたくなるんだけど、
みんなの意見を聞いていてコッチの良さっていうのもあるんだなって。
そうだね、薄手の方がいいと思う!」
自分の意見がしっかりありつつも、決して独りよがりにならず、周囲の意見をしっかり引き出してベストなものを作ろうとする高橋さんは、本当にスゴイ。
話の振り方が柔らかいので、意見を求められた側もソンタクなしで率直に答えられるんです。
こうして素材が決まったところで、今度はタグの位置やデザインを詰めていきます。
高橋さん:
「タグはもっとポーチの真ん中あたりにしてほしいな」
制作担当Aさん:
「わかりました。
タグの《ババヘラ》はジェラートタイプと、コーンタイプ、どっちがいいですか?」
*タグの候補4つ。《ババヘラ》がデザインされています。
《ババヘラ》とは、秋田で露天販売されているジェラートのようなアイスクリームのようなもの。
バラの花びらみたいに盛り付けたものは「バラ盛り」と呼ばれ、女子に人気とか。
高橋さんをはじめ、秋田県民なら誰もが知るスイーツだそうです。
高橋さん:
「コーンの方が《ババヘラ》っぽいから、D案かな。
個人的に《ババヘラ》にはちゃんとこだわりたい!」
制作担当Aさん:
「……《ババヘラ》好きですか?」
高橋さん:
「いやいや、好きっていうか秋田感だよ、秋田感!
《ババヘラ》はジェラートみたいにスプーンで食べないからね。
色味もD案が好きかな。ロゴっぽいし」
こうしてタグはD案に決まり、最後の生地の色決めに入ります。
制作担当Aさん:
「色はどうしますか?」
高橋さん:
「ボディバッグでカラフルなのって、服に合わせづらいよね?
日本人って、あんまりカラフルな服、着ないじゃん?
だとしたら、服に合わせやすい暗めな色の方がいい気がする」
「……たとえば、仙北市の街カラーとか調べたりしたことある?
街の花とか鳥とか、街の色とかあったりするよね」
すかさずググるAさん。
調べたところ、ありました!
緑・青・ピンクの3色が仙北市の市章のカラーだったんです。
高橋さん:
「あー、緑とピンクはTシャツの色で使って、青はラバーバンドやバスタオルで使ったね。
だったら、そこまで気にしないで決めていいかな。」
こうつぶやきながら、高橋さんはいろんな色のボディバッグが並ぶ資料とにらめっこ。
最終的に選んだ色は……。
高橋さん:
「カーキがいいかな?」
と、ここで色見本帳が登場!
カーキとひとくちに言っても本当に幅広いので、繰り返し見本帳をめくり、見比べながら検討していきます。
*色見本帳を何度もめくり確認しました。
高橋さん:
「茶色と緑の間ぐらいの色のほうが、いろんなヒトの好みに合いそうだよね……
じゃあ、この色にしよう!」
制作担当Aさん:
「このカーキですね。わかりました!」
*こうして決まった「2018 SUMMER ボディバッグ」。タグと素材感は要チェックです♪
高橋さんもスタッフも、使ってくださるヒトをイメージしつつ「どうしたら喜んでもらえるか」をすごく意識している点が印象的でした。
「女性はコレでいいけど、男性だと少し色がハデで持ちにくいかな?」など、さまざまなファンのことを考えていたのも感動したな~。
最終回となる第3回では、高橋さんが自らグッズを紹介するコメントムービー撮影の様子をレポートします!!
今日までの打ち合わせを踏まえて、いったいどんなものが出来上がったのか!?
お楽しみに♪
(つづく)